SOKUYAKUウェルネスビューティーコラム

肌悩み別 スキンケア方法

自分の肌トラブル・お肌の悩みを理解する

化粧品やお手入れ方法を選ぶ時、肌タイプとは別に、現在気になっている肌悩みについて何とかしたいと思うものです。
そのような時には、やはり肌悩みの状態を把握して、一番関わっていると思われる原因を探り出し、適切に対処できる化粧品とお手入れ方法を選ぶことです。
肌悩みは肌タイプによって起こりやすいものもあれば、複数の肌悩みが重なってしまうこともあります。
でも肝心なことは、焦ったり、一気に肌悩みを解消しようと思わないことです。
できることから着実に、そして気長に取り組み、同時に、肌悩みをあまり気に病まないことです。

目次

1.シミ
2.そばかす
3.小じわ
4.たるみ
5.肌荒れ
6.ニキビ
7.くすみ

1.シミ

シミの種類は?

シミには肝斑、炎症の跡、老人性色素斑など多数の種類があり、一見、区別できないこともあります。
発生原因も紫外線、炎症、ホルモンなど多数あり、複数の原因をもつ場合も多いのです。
そうした中で、化粧品としてできる対策は予防につきます。またシミの範囲拡大や色味を濃くしないためにも予防スキンケアが重要です。
 

シミの予防は?

その基本は紫外線をできる限り浴びないことと肌荒れを起こさないようにし、 メラニン色素の合成を抑える働きをもつ美白機能や紫外線防御機能のある化粧品を継続使用することです。
ストレスとシミの関係も研究されていますが、現在までの動向では確かな根拠はない状況です。
しかし過度のストレスはシミだけではなく肌荒れやくすみなど複合的に影響していますので、 その場合には快適なスキンケア習慣や全体的なリラクゼーション効果をもたらす、ボディケアやフレグランス製品も有用です。

2.そばかす

そばかすの原因は?

ソバカスの原因はできやすい遺伝的な素因と紫外線による刺激が大きいとわかっています。
特に紫外線B波を強く浴びた場合が発生しやすいので、遺伝的にソバカスができやすいことがわかっていれば、幼少期からの紫外線防御ケアを行うことが良いのです。
最近は紫外線防御効果の高い化粧品も増えていますし、安全性も使用感も良いものが増えていますので、肌に合うものを選んで、日常的に使うことが良いのです。
 

そばかすの対策は?

できたソバカスは、これ以上増やさないよう、また色濃くしないように、やはり紫外線防御ケアと美白効果のある化粧品の継続使用をすすめます。

3.小じわ

しわの対策は?

目の周りや、口の周囲は皮膚がよく動き表情と共にシワがよりやすいところです。
肌の乾燥や加齢により柔軟性が欠けてくると肌を動かしていない時でも小じわが残ってきます。
そういう場合は、角層の水分保持力を高めると共に角層柔軟効果のある油分の補給が効果的です。
真皮まで構造変化を起こしているシワには、真皮の代謝を促す効果が研究されている成分や化粧品を使うと良いのです。
またマッサージも血液の循環を良くし、皮膚全体の栄養補給と酸素の補給を促しますので効果的です。
 

しわの予防は?

真皮にまで浸透し、ダメージを与える紫外線A波も原因のひとつですから、紫外線A波の防御ケアをすることが予防に効果的です。
微弱な損傷も長期間に渡る刺激の積み重ねが大きなダメージにつながりますので、日常的な防御ケアを心がけ、油断してうっかり紫外線A波を浴び続けないように注意してください。

4.たるみ

たるみの原因は?

皮膚の弾力が低下し、表情筋などのハリが低下すると重力の影響で肌が下方に落ち気味になることで発生します。
顔の皮膚はいつも重力に対して垂直になっていますからどうしてもたるみやすく目立ちやすい部位となります。
顔でもフェイスラインや目の下など皮下脂肪層がつきやすい部位がたるみやすいのです。
 

たるみの予防は?

防ぐためには皮下脂肪がつきにくくなるような栄養のバランスの取れた食習慣も含めたケアが必要です。
真皮の代謝を良くすることも効果的なので、マッサージによる血行促進効果も真皮に酸素や栄養の補給を促進するので良いでしょう。
 

ダイエットにおける注意事項は?

肥満で伸びた皮膚は組織全体が広がっていますので、急激なダイエットで皮下脂肪がなくなれば、皮膚は支えを失い、重力に逆らうことなく垂れ気味にたるんでしまいます。
そのためにも無理なダイエットは避けることです。

5.肌荒れ

肌荒れの対策は?

肌荒れは肌に合っていない化粧品の使用や間違ったお手入れ方法を続けた場合に起こることが意外と多いので、 一時的に使用している化粧品を中断して様子を見ることが大切です。
その時はお湯だけでのすすぎ洗顔と、クリーム程度のシンプルなケアで済ませます。
それで肌荒れが改善するようでしたら、肌タイプの見直しと化粧品選びの見直しをします。
多くの場合、角層バリヤーを十分ケアできていないからで、適切な油分補給により改善がみられることが多いのです。
 

肌荒れが起きた際に注意することは?

何らかの皮膚刺激により、その後で肌荒れが起こった場合には、アレルギーによるものか一時的なものなのかを見極める必要があります。
肌荒れがぶり返してひどくなるようでしたら、皮膚科医によりきちんと原因を診断してもらう必要があります。
治療後も、その後のスキンケアや生活習慣についてのアドバイスも聞いて再び炎症を起こさないように気をつけることです。
一時的な刺激でも、繰り返し起こるようだったら、その刺激の原因を診断してもらい、再び皮膚に触れることがないように気をつけます。

6.ニキビ

ニキビの原因は?

ニキビは毛穴に発生する炎症で、 原因としては過剰な皮脂分泌とアクネ菌による皮脂の分解物である遊離脂肪酸によってコメドを形成することです。
この一連の反応が起こるには皮脂分泌が盛んになり、毛穴に皮脂が詰まって塞がることで嫌気性細菌のアクネ桿菌が増殖し、 炎症を起こす遊離脂肪酸を作りだすことがきっかけとなります。
 

ニキビの予防は?

化粧品としてはニキビが発生しにくい肌環境を作る予防ケアと、軽度なニキビを悪化させないで自然治癒できるような肌環境作りということになります。
そのためにニキビケアのポイントは過剰な皮脂をためないことと、アクネ桿菌や炎症を起こす微生物が肌や毛穴で増殖しないようにすることです。
ニキビ予防用の医薬部外品では殺菌効果のある成分を配合してありますので、このような製品を基本に、洗顔による清潔を中心としたスキンケアが有効です。
また、ニキビをこじらせないためにも、ニキビを気にし過ぎて指で触ったり、こすったりすることを避けることです。
痒みのせいもあり、無意識的に行っている場合も多いので、痒みが治まる清涼感や鎮静効果のある化粧水などのポイント使用も良いでしょう。
ニキビ跡も気になるものですが、炎症性の一時的な色素沈着は時間と共に薄くなるので、無理に角層を取り除いて早く回復させるようなお手入れは避けるべきです。

7.くすみ

くすみの原因は?

くすみの原因は皮膚の血液循環の悪化とメラニン色素の増加の2 つありますので、それぞれの原因の影響度を推定した上で適切なケアをします。
 

皮膚の血液循環の悪化によるくすみの対策は?

まず皮膚の血液循環についてはくすみの部分の毛細血管が発達しているのに血液の流れが悪い場合が多く、その部位の血液循環を良くすることが必要です。
くすみの部位だけではなくその周囲も含めて優しくマッサージをしたり、温かいタオルなどでパックのように覆うことも良いでしょう。
温冷の刺激を交互にする方法もあります。ポイントは血液循環が悪化することは積み重なった要因が基になっている場合が多いので、 このようなお手入れを定期的に継続することが効果的です。
また食生活からのビタミンEやビタミンBの補給も体全体の血液循環を改善するので組み合わせるようにします。
 

メラニン色素の増加によるくすみの対策は?

一方、メラニン色素によるくすみの場合は、過剰なメラニン色素の合成を抑えるためのケアが良く、 紫外線防御と美白ケアを行うことです。
この場合も短期間に改善するのではなく、予防的に、継続的に行うことです。
 

両方の原因によるくすみの場合は?

血液循環の悪化とメラニン色素の増加の両方の原因が重なっている場合は、両方のケアを組み合わせるか、先にどちらかを優先させてお手入れをするかを決めて、納得できる方を行います。

肌トラブルのスキンケア方法のまとめ

化粧品は主に健康な肌、あるいは健康状態を自らの力で取り戻せる状態の肌に使うもので、その限りにおいて効果をもっているものです。
ですので回復しない、あるいは繰り返し発生する肌トラブルにおいては、まず化粧品を使用するのではなく、 皮膚科医のいる医療機関にて正しい診断をして、正しい治療と家庭での注意事項を聞くことです。
自己判断だけは絶対避けるべきです。

【引用著書】

プロのためのスキンケアアドバイスの基本:第2章 P106-110
※当コラムはフレグランスジャーナル社/岡部美代治 (著)から特別に許可を頂き、加筆・修正した記事を掲載しています。
盗作・転載は厳禁です。